私達接骨師の災害時医療救護に取り組みは、平成5年、市関係機関と医師会の方々を中心とした検討会の発足を広報誌等で知った事から始まりました。
組織として『応急手当・心配蘇生法』の講義を市消防本部で受講し、その必要性に認識も新たに次のステップ、『応急手当て普及員』の資格を取得・申請中に、阪神淡路大震災が発生致しました。
“1,17の悲劇を私達の住んでいる地域では味わいたくない”との思いから、平成7年3月に阪神淡路大震災の復旧活動に参加された消防職員・救命救急医師の体験談を聴講致し、私達接骨師に「何が出来るか、何をすべきか」を検討しました。
地域住民による“自分の家族は自分で守って戴く”為の応急手当ての普及・啓蒙活動。接骨師として、ライフラインの途絶えた状況で行える“施術法を身に付けた者の義務を果たす”。この2つを念頭に、近隣の広域避難所・救護所への徒歩参集訓練も繰り返し行い、問題点の改善と検証に努めて参りました。
平成13年12月に『災害時に於ける医療救護に関する協定』を本会と相模原市で締結し、地域市民への使命感を再認識すると共に、相模原市医師会を始めとする関係団体、関係諸官庁の御指導を戴きつつ、より一層の活動計画を目指して参ります。
(社)相模接骨師会 理事 白 鳥 輝 夫